不動産マガジン

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色々とお得な耐震基準適合証明書って何?

今回は取得できると色々とお得な耐震基準適合証明書についてです。

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耐震基準適合証明書があるとできること

できることは主にこの3つです。

1.住宅ローン控除で築年数要件を満たしていない場合でも控除を受けられる

2.築年数のせいで登記費用の軽減を受けられない場合でも軽減を受けられる

3.築年数のせいで住宅取得のための贈与の非課税制度を受けられない場合でも軽減を受けられる

 

一言でいうと「取得できれば古い物件でも税金を安くしますよ」ということです。

木造の場合は築20年以内、マンションなどの場合は築25年以上の場合はほかの要件を満たしていれば住宅ローン控除及び登記費用の軽減を受けることができます。

住宅ローン控除は10年間で最大400万円、登記費用は使えると10万円前後安くなるケースが多いです。住宅取得のための贈与の非課税制度の場合も700万円まで非課税で贈与ができるので(平成28年12月6日時点、他にも要件があるので詳細はhttps://www.nta.go.jp/taxanswer/sozoku/4508.htmをご参照ください。) 使わない手はないですよね。

 

ただしこういったことは残念ながら不動産仲介業者でもよくわかっていない場合もあり、こちらから聞かないと教えてくれなかったり調べてくれなかったりする営業がいるのも事実です。

 

そこで今回は耐震基準適合証明書という存在を認知していただき、よりお得に不動産を購入していただければという趣旨で書いていきます。

 

誰が発行するのか

建築士が発行します。

物件の要件は決まっていますが、建築士によって発行の可否で見解が分かれることもあります。

 

いくらくらいかかるのか

大体5万円くらいが多いです。

 

いつまでに必要か

引き渡しまでに必要です。

引き渡し後にローン控除を受けようとして間に合わないのは大変もったいないので取得の可否は必ず引き渡しまでに確認しておきましょう。

 

その他注意点

発行時は売主の名義でなければいけません。

ローン控除・登記費用の軽減・贈与はそれぞれに原本が原則必要です。1度で何通証明書を発行してもらえるのかよく確認しておきましょう。

このあたりは慎重に不動産業者・税理士・税務署などに確認をしておかないと軽減を受けられない場合もあるので十分注意してください。

 

築年数要件を満たしていないため住宅ローン控除や非課税贈与を諦めている方のお役に立てばうれしいです。

住宅ローン控除については下記記事をご参考にしてください。

realestatemagazine.hatenablog.com