マンションは築年数で何が変わるの?
suumoなどのサイトでは築年数別に検索ができたりしますがそもそも築年数で何が具体的に変わるのでしょうか。
そこで今回は築年数が変わると何が変わるのかご紹介いたします。
1960年~1980年台のマンション
まず大きなポイントが新耐震基準と旧耐震基準に分かれるところです。1981年の6月1日以降に建築確認が出された物件は新耐震基準です。実はこの耐震基準というものも新耐震基準以外に大事なポイントがありますが長くなるのでそれはまた後日記事にします。
この年代の物件はオートロックがないマンションが多く、5階建て以下の物件ではエレベーターがない場合もあります。
ワンオーナーでリフォーム等を特にしていない場合はフルリフォームの覚悟が必要でしょう。不動産業者が一度買い取りリノベーション済みで出てくる物件もこの年代のものが多いです。ちなみに60㎡くらいの部屋をフルリフォームすると大体400万円くらいかかります。
なんとなく古くて敬遠されがちですが都内などで立地が良いところにはこの年代の物件が多いのでとにかく立地を重視して金額を抑えたい方にはおすすめです。
ただし管理状況や修繕の計画などがしっかりしていないと大規模修繕ができなくなったりするので注意が必要です。
管理状況の確認方法はこちらをご参考にしてください↓
realestatemagazine.hatenablog.com
1990年代のマンション
この年代になるとオートロックつきの物件が増えてきます。
気が利いているところでは宅配ボックスなども設置してあったりします。
間取りも変化が出てきて下記のような間取りは減り、リビングダイニングをメインの採光が取れるところに持ってくるようになります。
80年代はこういう間取りが多かったです。
90年代のマンションの良いところは資産価値が安定しているところだと思います。
マンションは築15年以降で価値がほぼ一定になる傾向があるので転勤などが多く手放す可能性のある方はこの年代のマンションはいいかもしれませんね。
2010年までのマンション
2000年代に入ると一気にマンションは進化します。
大規模マンションではディスポーザーが主流になり生ごみの処理が楽になりました。
24時間換気も義務付けられて北側の部屋でも結露しにくくカビが出にくくなり、オール電化のマンションなどもこのころから出始めています。
工法面でも免震・制震構造が登場し始め、2重床やアウトフレーム等を採用しているところも出てきて、機能的にも見た目的にも進歩しました。
さらに気が利いているところでは食洗器や床暖房などの設備もついています。
管理面でも2001年のマンション管理適正化法が施工されたことなどを理由にペットが飼える物件が増え始めました。
2010年以降のマンション・新築マンション
さらにマンションは進化を続けます。
ハード面ではなくソフト面にも注目し、防犯・防災を強化するためコミュニティの形成にも力を入れるようになりました。
また、オートロックが2重・3重とさらに厳重になり、建材のコンクリートもより強度の高いものが使われるようになってきています。
以上築年数ごとのマンションの特徴でした。
マンションを選ぶ際の参考にしていただければ幸いです。