不動産を買うときにかかるお金って? マンション編
今回は不動産を買う際に必要なお金についてです。
既にご存知の方は多いかもしれませんが不動産を購入する際は物件価格以外に諸費用が必要です。
購入諸費用は中古住宅の場合は物件価格の7~8%かかると思ってください。
仮に3000万円のマンション(70㎡ 築10年程度)のものを購入するとします。
そこで物件価格以外に必要になる費用は下記の通りです。
※物件によって変わりますが経験則からの概算です。今回は3000万円のローンを35年組む想定です。
収入印紙代 1万円
売買契約書に貼る印紙です。物件の金額ごとに変わります。いくらの物件でいくらの印紙代が必要かは下記をご参照ください。
500万円を超え1千万円以下のもの |
5千円 |
1千万円を超え5千万円以下のもの |
1万円 |
5千万円を超え 1億円以下のもの |
3万円 |
1億円を超え 5億円以下のもの |
6万円 |
上記以外の金額の物件の場合は下記URLでご確認ください。
登記費用 約35万円
所有権移転登記と抵当権の設定登記費用です。登記費用のほとんどは登録免許税などの税金で司法書士の報酬は大体10万円ちょっとくらいといったところでしょうか。基本的に司法書士は買主が指定できるので不動産会社が手配した司法書士の見積もりで報酬が高いと感じた場合はご自身で安くやってくれそうな司法書士を探すのもいいかもしれません。
仲介手数料 104万円
不動産会社に払う仲介手数料も物件によって変わります。
200万円以下 |
5% |
200~400万円 |
4%+2万円 |
400万円超 |
3%+6万円 |
※上記金額に別途消費税が加算されます |
上記は法律で決められている上限額です。
今回の場合は(3000万円×3%+6万円)×1.08%=104万円となります。
管理費清算金 約5万円
管理費・修繕積立金が仮に月2万5千円とします。ほとんどの場合日割りで清算し、管理会社は大体翌月分まで引き落としをしているケースが多いので2か月分で清算をすることが多いです。
もちろん決済をいつするかによって1か月分くらいで済む場合もありますし、管理会社によっては当月のみで清算をすることもあります。
固定資産税清算金 約10万円 ※3月上旬に決済した場合
年間の固定資産税・都市計画税が12万円とします。固定資産税は関東の場合は1月1日、関西の場合は4月1日の所有者の方が1年分納めています(支払いは分割ですが)。
固定資産税なども日割りで清算をするので仮に3月上旬で決済をすると約10万円です。固定資産税などの清算金はいつ決済をするかによってだいぶ違います。といっても安いから得をしたわけでもないのでご留意ください。
ローン事務手数料 32400円
大体大手都市銀行では32400円が事務手数料でかかります。
金銭消費貸借契約印紙代 20200円
ローン契約の際も印紙が必要です。印紙代は下記の通りです。
500万円を超え1,000万円以下のもの |
1万円 |
1,000万円を超え5,000万円以下のもの |
2万円 |
5,000万円を超え1億円以下のもの |
6万円 |
上記以外はこちら
No.7101 不動産の譲渡・消費貸借等に関する契約書|印紙税その他国税|国税庁
保証料 約62万円
銀行ごとに借入年数ごとに100万円あたりの保証料が決まっています。
同じ銀行でも保証会社によって違ったりします。
今回は某大手都市銀行の水準で計算しております。
火災保険料 約7万円
マンションは戸建てに比べて安いです。
ローンを組む場合は加入しておいたほうが良いでしょう。
ちょっと前までは35年で入れましたが近年は10年までしか入れなくなりました。
以上すべて合計すると約231万円となり大体7%くらいです。
戸建ての場合は登記費用や火災保険料が少し高いので8%くらいになります。
諸費用は物件の広さや築年数、管理費などのランニングコストなどによって大きく変わる場合もありますのでマンションでローンを組む場合は大体7%くらいと覚えておいて詳細な計画は物件の紹介を受けた不動産会社に聞いてみてください。
この記事が住宅を購入される方の資金計画のお役に立てばうれしいです。